【研究成果】慢性蕁麻疹の病態に血液凝固反応が関与する機序を解明

 広島大学大学院医歯薬保健学研究科の柳瀬雄輝助教と秀道広教授らの研究グループは、慢性蕁麻疹の発症機序解明に関する研究を行いました。慢性蕁麻疹は明らかな誘因が無く、毎日膨疹が出没する疾患です。発症機序としては、皮膚組織内のマスト細胞からヒスタミンが遊離され、皮膚の微小血管内皮細胞に作用して膨疹が形成されると考えられていますが、その詳細は良く解っていません。
 今回の研究では、慢性蕁麻疹の増悪因子として知られるLPS(リポポリサッカライド)(※3)等の微生物由来物質とヒスタミンが同時に血管内皮細胞に作用すると、別々に作用するよりずっと多くの組織因子が発現することを見出しました。また、高発現した組織因子は局所的な血液凝固反応を引き起こし、その過程で生じた活性化血液凝固因子により血管透過性が高まることを証明しました。さらに、この反応は生理活性物質であるアデノシンにより抑制されることも明らかにしました。
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